Windows 10でClaude DesktopにBrave APIを導入する方法

はじめに

Claude Desktopの機能をさらに拡張し、インターネット検索を可能にする方法をご紹介します。このガイドでは、Brave APIを活用してMCP(Model Context Protocol)サーバーを構築し、Claude Desktopでウェブ検索機能を実現する手順を詳しく解説していきます。

準備作業:必要なツールとアカウント

Brave Search APIキーの取得

まず最初に、Brave Search APIのアカウントを作成する必要があります。これは、Claude DesktopがBraveの検索エンジンを利用するために不可欠な準備作業です。以下の手順で進めていきましょう:

  1. Brave Search APIの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成します。
  2. アカウント作成後、ダッシュボードからAPIキーを発行します。
  3. 発行されたAPIキーは、後の設定で使用するため、安全な場所に保管しておきましょう。

Node.jsのセットアップ

APIを利用するためには、Node.js環境が必要です。以下の手順でNode.jsをインストールします:

  1. Node.js公式サイトから、LTS(Long Term Support)バージョンをダウンロードします。
  2. ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させます。
  3. インストールが正常に完了したことを確認するため、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します:
   node -v

バージョン番号が表示されれば、インストールは成功です。

MCPサーバーの構築手順

Brave Search MCPサーバーのインストール

Node.jsのインストールが完了したら、次はBrave Search用のMCPサーバーをインストールします。以下のコマンドをコマンドプロンプトで実行します:

npm install -g @modelcontextprotocol/server-brave-search

このコマンドにより、MCPサーバーがグローバルにインストールされ、システム全体で利用可能になります。

Claude Desktopの設定

続いて、Claude Desktop側の設定を行います。以下の手順で進めていきましょう:

  1. まず、設定ファイルを配置するフォルダを開きます:
  • エクスプローラーのアドレスバーに %APPDATA%\Claude と入力し、Enterキーを押します。
  1. claude_desktop_config.json という名前のファイルを作成または編集し、以下の内容を記述します:
{
  "mcpServers": {
    "brave-search": {
      "command": "C:\\Program Files\\nodejs\\node.exe",
      "args": [
        "C:\\Users\\あなたのユーザー名\\AppData\\Roaming\\npm\\node_modules\\@modelcontextprotocol\\server-brave-search\\dist\\index.js"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "取得したAPIキーをここに入力"
      }
    }
  }
}

この設定ファイルで重要なポイントは以下の通りです:

  • パス中の あなたのユーザー名 は、実際のWindowsのユーザー名に置き換える必要があります。
  • BRAVE_API_KEY には、先ほど取得したAPIキーを入力します。
  • パスの区切り文字であるバックスラッシュ(\)は、必ず二重に記述してください。

設定の反映と動作確認

設定の適用

すべての設定が完了したら、以下の手順で設定を反映させます:

  1. Claude Desktopアプリケーションを完全に終了します。
  2. アプリケーションを再起動します。
  3. 再起動後、チャットウィンドウの右下に金槌のアイコンが表示されていることを確認します。このアイコンは、MCPサーバーが正常に動作している証です。

動作確認の方法

設定が正しく行われたかどうかを確認するため、以下のようなテストを行うことをお勧めします:

  1. Claudeに対して、最新のニュースや情報に関する質問をしてみましょう。
  2. 特定のトピックについての検索を依頼してみましょう。
  3. 検索結果が適切に返ってくることを確認します。

トラブルシューティング

設定後に問題が発生した場合は、以下の点を確認してください:

  • Node.jsが正しくインストールされているか
  • APIキーが正しく設定されているか
  • パスが正確に記述されているか
  • JSON形式が正しいか

まとめ

Windows 10環境でClaude DesktopにBrave APIを導入し、ウェブ検索機能を実装する方法について解説しました。手順は少し複雑に見えるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に進めることで、確実にセットアップを完了させることができます。この機能を追加することで、Claudeはさらに強力なアシスタントとして活用できるようになります。